目次
- 始める前の3分チェック
- チェック1:Claude Pro 以上の契約
- チェック2:Python がインストール済み
- チェック3:WordPress 環境
- Step 1(5分)— Claude Code に最初の指示を出す
- やること
- 実際の指示文
- 期待される出力(イメージ)
- 失敗例:「ブログ記事を書いて」と丸投げした結果
- CLAUDE.md を用意するとさらに楽になる
- Step 2(5分)— 構成案に体験を組み込んで下書きにする
- やること
- 実際の指示文
- 分担の考え方
- 下書きの内容チェックを依頼する方法
- 失敗例:体験素材なしで構成だけ作って薄い記事になった
- Step 3(10分)— Markdown 1本を WordPress に自動投稿する
- やること
- ステップ1:アプリケーションパスワードの発行
- ステップ2:.env ファイルの書き方
- ステップ3:publish_post.py の作り方
- ステップ4:frontmatter のサンプル
- ステップ5:実行コマンド
- スクリプトの内部でやっていること(概要)
- つまずきと解決:よくある4パターン
- Step 4(5分)— アイキャッチを生成して紐づける
- やること
- generate_eyecatch.py の実行
- WordPress へのアイキャッチ紐づけ
- プロンプト設計の考え方
- 失敗例:最初は3回再生成した
- Step 5(2分)— X 投稿に変換する
- やること
- 実際の指示文
- X 投稿スクリプトの概要
- Step 3 と連動させると1コマンドで完結する
- 30分後に手元にあるもの
- 費用と現実的な制約
- 費用の変遷(実数値)
- 1記事あたりの作業時間(学習曲線)
- できないこと(境界線)
- よくある質問
- Q1:AIで書いたブログ記事はGoogleからペナルティを受けないか
- Q2:Claude Code の月額費用はいくらかかるか
- Q3:プログラミング未経験でも AI ブログ自動化はできるか
- Q4:スクリプトが失敗したとき、元の状態に戻せるか
- Q5:この仕組みは他の人にも再現できるか
- もっと詳しく知りたい人へ
- クラスター記事(全16本)
- note でしか読めない内容
AIでブログ運営を自動化する5ステップ【30分ハンズオン】
この記事を読み終えたあと、30分以内に以下ができるようになります。
- Claude Code に最初の指示を出して、構成案を受け取る(5分)
- 体験素材を渡して、下書きを整形してもらう(5分)
- Markdown ファイルを1コマンドで WordPress に投稿する(10分)
- アイキャッチ画像を自動生成して紐づける(5分)
- 記事の要点を X 投稿に変換してスケジュールする(2分)
時計でいうと、こんなイメージです。
| 時刻 | やること |
|---|---|
| 0:00〜0:03 | 前提環境の確認 |
| 0:03〜0:08 | Step 1 — Claude Code への最初の指示 |
| 0:08〜0:13 | Step 2 — 構成案の確認と修正 |
| 0:13〜0:23 | Step 3 — WordPress 自動投稿 |
| 0:23〜0:28 | Step 4 — アイキャッチ生成 |
| 0:28〜0:30 | Step 5 — X 投稿 |
私は現役看護師で、1年半前まではプログラミングを一度も触ったことがありませんでした。今は Claude Code を使って月25本のペースでブログを公開し、自動化スクリプトは30個を超えています。
ターミナルが初めての方にとって「そんなの自分には無理」と思える内容かもしれません。でも、ここで扱うのはコードを書くことではなく、「やってほしいことを言葉で伝える」ことだけです。
エンジニアの方へ:この記事では実装の概要と私自身のつまずき記録を中心に書いています。スクリプトのカスタマイズや API の拡張については、各クラスター記事(後述)で詳しく書いているので、そちらも参考にしてください。
それでは、30分ハンズオンを始めましょう。
始める前の3分チェック
作業に入る前に、手元の環境を確認します。以下の3つが揃っていれば、すぐに動かせます。
所要時間の補足:このタイムラインは「環境がすでに揃っている前提」の30分です。Claude Code・Python・WordPress のいずれかを初めて入れる場合、Step 3 の WordPress 自動投稿で初回セットアップにさらに10〜15分かかることがあります。「自分の環境はゼロから」という方は、まず必要なものを揃える手順(C18)を読んでから戻ってきてください。
チェック1:Claude Pro 以上の契約
Claude Code を使うには、Claude Pro プラン(月約3,000円)以上の契約が必要です。無料プランでは Claude Code は使えません。
| プラン | 月額 | 特徴 |
|---|---|---|
| Claude Pro | 約3,000円 | まず試すならここから。すぐに上限に達することがある |
| Max 5x | 約10,000円 | 本格的に記事作成に使い始めるとちょうどよい |
| Max 20x | 約30,000円 | 私の現在のプラン。月25本・スクリプト30個超で安定稼働 |
料金の詳細と私の使用量変遷は Claude Code の料金プラン解説(C05) でまとめています。
チェック2:Python がインストール済み
ターミナルで以下を入力してください。
python --version
Python 3.10.x のように表示されれば OK です。command not found や python3 でないと動かない場合は、AIブログ自動化を始める前に準備すること(C18) に手順を書いています。
チェック3:WordPress 環境
WordPress サイトが手元にある状態を前提にします。サーバーを契約していない場合や、WordPress の初期設定がまだの場合も、上記 C18 で最短の準備手順を解説しています。
Step 1(5分)— Claude Code に最初の指示を出す
やること
- Claude Code を開く(ターミナルで
claudeと入力して起動) - 以下の指示文をそのまま貼り付けて Enter を押す
- 返ってきた構成案を読む
実際の指示文
「看護師 夜勤 きつい」というキーワードで記事を書きたいです。
読者はどんな悩みを持っているか整理したうえで、
H2・H3 の見出し構成を提案してください。
記事の主張はこれです:
「夜勤の体力的なきつさより、精神的な消耗の方が深刻だと感じている」
条件:
- H2 は 5〜7 個
- 各 H2 に 2〜3 個の H3
- 一般論だけの構成にしない
- 書き手の体験を入れる見出しを 2〜3 個提案してほしい
この指示で Claude Code が返してくるのは、検索意図に沿った見出し構成案です。「キーワードだけ渡す」との違いは、自分の主張を先に伝えていること。これをしないと、どこにでもある一般論の構成になります。
期待される出力(イメージ)
30秒ほどで、こんな形の構成案が返ってきます。
## 夜勤がきつい看護師へ:精神的消耗を減らす3つの考え方
### H2-1: 夜勤の「体力的なきつさ」と「精神的なきつさ」は別物
- H3: 体力的なきつさは慣れる。でも精神的な消耗は累積する
- H3: 私が一番しんどかったのは「判断の孤独感」だった【体験】
### H2-2: 夜勤中の精神的消耗が起きる3つの場面
...
「【体験】」とタグがついている見出しが、書き手の実体験を入れる場所です。
失敗例:「ブログ記事を書いて」と丸投げした結果
最初に私がやったのは、こういう指示でした。
看護師の夜勤について、読者の役に立つ記事を書いて
返ってきたのは、ネット上に山ほどある「夜勤のコツ10選」系の構成でした。自分の体験が一切入る余地がなく、「これは自分の記事じゃない」と感じて全部やり直しました。
指示に「自分の主張」と「体験を入れる場所の提案をお願い」を明示することが、個別性のある構成につながります。
CLAUDE.md を用意するとさらに楽になる
毎回同じ指示をしなくて済む方法として、Claude Code の作業ルールをまとめたファイル(CLAUDE.md)をプロジェクトフォルダに置いておく方法があります。
# このブログの執筆ルール
## 文体
- です・ます調
- 読者を見下さない
- 正解を押しつけない
## 記事に入れること
- 書き手の実体験・感情
- 現場でのリアルな困りごと
- 一般論は体験のあとに配置する
## 入れてはいけないこと
- 「誰でも簡単に」「必ず効果が出る」等の煽り表現
- 事実にないことを追加すること
- 感情の美化
このファイルをプロジェクトのルートフォルダに置いておくと、Claude Code はすべての作業にこのルールを適用してくれます。CLAUDE.md の書き方の詳細は CLAUDE.md の書き方ガイド(C03) にまとめています。
Step 2(5分)— 構成案に体験を組み込んで下書きにする
やること
- Step 1 で受け取った構成案を開く
- 「この見出しに入れたい自分の体験・考え」を箇条書きでメモする(3〜5点でよい)
- そのメモを Claude Code に渡して「自然な文章に整形してほしい」と依頼する
- 返ってきた下書きを読んで、自分の言葉になっていない部分を直す
実際の指示文
この見出し「夜勤中に感じた精神的な消耗」に入れる内容です。
・先輩から「なぜこの判断をしたのか」と問い詰められた場面があった
・正しい判断をしていたのに、伝え方が悪くて怒られた形になった
・帰り道、悔しくて泣いた
・「自分の判断を言語化できていないのが問題だ」と気づいた
このメモをもとに、自然な文章に整形してください。
感情は美化しないで、できるだけそのまま残してください。
分担の考え方
| 担当 | 内容 |
|---|---|
| 自分(書き手) | 実際にあったこと・自分の考え・感情・気づき |
| Claude Code | 整形・補足説明・内容チェック・SEO観点での確認 |
書き手が素材を持ち込んで、Claude Code が形にする。この順序が崩れると、一般論だけの記事になります。
下書きの内容チェックを依頼する方法
本文ができた後、Claude Code に別の視点で確認させることができます。
この記事を読んで、以下を確認してください。
1. 一般論だけで終わっているセクションはないか
2. 読者に押しつけているような表現はないか
3. 体験が薄い・具体性が足りない箇所はどこか
問題があれば箇所を指摘してください。修正はまだしなくてよいです。
失敗例:体験素材なしで構成だけ作って薄い記事になった
halolab.jp の 2〜3本目を量産しようとして、体験素材を用意せずに「キーワードと構成から記事を作って」と指示した時期がありました。
できあがった記事は、文字数は多いのに自分の言葉がどこにもない。「これは私じゃなくても書ける記事だ」と気づいて、すべて書き直しました。
体験素材なしでは、AI はネット上の情報を再構成するだけです。「ここにしかない情報」は、書き手が持ち込む体験から生まれます。薄い記事にしないための仕組みについては AIで書いたブログ記事が薄くならないための仕組み(C12) で詳しく書いています。
Step 3(10分)— Markdown 1本を WordPress に自動投稿する
ここが一番手応えを感じる場所です。Markdown ファイルを書いてコマンドを1行実行すると、WordPress に記事が入ります。
やること
- WordPress でアプリケーションパスワードを発行する(3分)
.envファイルに接続情報を書く(1分)publish_post.pyを Claude Code に作ってもらう(3分)- Markdown 記事の冒頭に frontmatter を書く(1分)
- スクリプトを実行して、WordPress の管理画面で確認する(2分)
ステップ1:アプリケーションパスワードの発行
- WordPress 管理画面にログインする
- 左メニュー「ユーザー」→「プロフィール」を開く
- ページ下部「アプリケーションパスワード」を探す
- 任意の名前(例:
claude-auto-post)を入力して「新しいアプリケーションパスワードを追加」 - 表示されたパスワードをコピーする(この画面を閉じると二度と確認できません)
ステップ2:.env ファイルの書き方
プロジェクトのルートフォルダに .env というファイルを作り、以下の通り書きます。
WP_BASE_URL=https://your-site.com
WP_USERNAME=your-wp-username
WP_APP_PASSWORD=xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx
WP_SEO_PLUGIN=seo-simple-pack
キー名は変えないでください。 WP_BASE_URL / WP_USERNAME / WP_APP_PASSWORD という名前で読み込む設計になっています。独自の名前に変えると、スクリプトが設定を見つけられずエラーになります(私は最初ここでつまずきました)。
このファイルは絶対に Git にコミットしないこと。.gitignore に .env を追加しておくのが鉄則です。
ステップ3:publish_post.py の作り方
Claude Code に以下の指示を出すと、スクリプトを作ってくれます。
WordPress REST API を使って、Markdown ファイルを自動投稿する
Python スクリプトを作ってほしいです。
要件:
- Markdown ファイルの先頭の frontmatter(--- で囲まれた部分)を読み込む
- title / slug / categories / tags / status / excerpt / seo_title / seo_description を反映する
- categories と tags は名前から ID に自動変換する
- seo_title と seo_description は SEO Simple Pack のメタフィールドに書き込む
- .env から WP_BASE_URL / WP_USERNAME / WP_APP_PASSWORD を読み込む
- 実行コマンド:python publish_post.py drafts/articles/{slug}/
ステップ4:frontmatter のサンプル
Markdown ファイルの冒頭に書くメタ情報です。この7項目がすべて揃っている必要があります。
---
title: "夜勤がきつい看護師へ:精神的消耗を減らす3つの考え方"
slug: nurse-night-shift-mental-load
seo_title: "夜勤がきつい看護師へ|精神的消耗を減らす考え方3つ"
seo_description: "夜勤のきつさは体力より精神的な消耗が深刻。現役看護師が実際に感じた場面をもとに、消耗を減らすための考え方を3つ解説します。"
excerpt: "夜勤のきつさは体力より精神的な消耗が深刻。現役看護師が実際に感じた場面をもとに、消耗を減らすための考え方を3つ解説します。"
categories:
- 看護師の働き方
tags:
- 夜勤
- 精神的消耗
status: draft
---
ステップ5:実行コマンド
python publish_post.py drafts/articles/nurse-night-shift-mental-load/
スクリプトが正常に動くと、WordPress の「投稿一覧」に下書きが追加されます。実行時間は数秒です。
スクリプトの内部でやっていること(概要)
import requests
from requests.auth import HTTPBasicAuth
# frontmatter を読み込んで投稿データを作る
post_data = {
"title": frontmatter["title"],
"content": post_body, # 本文(Markdown → HTML 変換済み)
"status": frontmatter.get("status", "draft"),
"categories": [category_id], # カテゴリ名 → ID に変換
"tags": [tag_ids],
"slug": frontmatter["slug"],
}
# WordPress REST API に POST
response = requests.post(
f"{WP_BASE_URL}/wp-json/wp/v2/posts",
json=post_data,
auth=HTTPBasicAuth(WP_USERNAME, WP_APP_PASSWORD)
)
より詳しい実装と、REST API 経由の投稿で私が出会ったエラーの詳細は Claude CodeでWordPress投稿を自動化する方法(C06) と Markdown記事をWordPressに自動投稿する流れ(C07) にまとめています。
つまずきと解決:よくある4パターン
パターン1:categories でエラーが出る
category: 看護師の働き方(単数・文字列形式)で書いていると、スクリプトが「リストを期待しているのに文字列が来た」とエラーになります。
# NG
category: 看護師の働き方
# OK
categories:
- 看護師の働き方
カテゴリ・タグは必ず YAML のリスト形式(- 項目名)で書いてください。
パターン2:.env のキー名が違う
独自のキー名(例:WORDPRESS_URL)にしていると、スクリプトが WP_BASE_URL という名前で読みに来て、見つけられずに止まります。上記のキー名をそのまま使ってください。
パターン3:SEO プラグインのメタ情報が反映されない
SEO Simple Pack などのプラグインが管理するメタ情報(ssp_meta_title / ssp_meta_description)は、WordPress REST API 経由では反映されないことがあります。この場合、SSH でサーバーに接続して WP-CLI を使う方法があります。
wp post meta update {投稿ID} ssp_meta_title "ここにSEOタイトル"
wp post meta update {投稿ID} ssp_meta_description "ここにメタディスクリプション"
最初は手動で管理画面から補完しながら、スクリプトを育てていくのが現実的です。詳細は WordPress REST API 自動投稿のつまずき集(C10) をどうぞ。
パターン4:制作メモが本文に混入した(2026-04-21 の公開品質事故)
これは私の実際の失敗です。2026年4月21日、2記事の本文末尾に「タイトル案」「自己チェック」などの制作メモが残ったまま公開されてしまいました。
原因は、Markdown ファイルの中に本文と制作メモが混在していたことです。それ以来、制作メモは必ず別ファイル(04_meta_v1.md)に分離する運用に変えました。
parse_post.py には現在、制作メモの混入を検出する機能が入っています。本文に タイトル案・自己チェック・品質審査 などのキーワードが含まれていると、公開前にアラートが出るようになっています。
Step 4(5分)— アイキャッチを生成して紐づける
やること
generate_eyecatch.pyを実行してアイキャッチ画像を生成する- 生成された画像を確認する
wp media importコマンドで WordPress に紐づける
generate_eyecatch.py の実行
python blog-automation/scripts/generate_eyecatch.py drafts/articles/nurse-night-shift-mental-load/06_eyecatch_spec.md
06_eyecatch_spec.md は、記事の内容をもとにアイキャッチのプロンプトを書いたファイルです。SEO設計の段階で作成します(仕様の作り方は AIアイキャッチをgpt-image-2で作る完全手順(C15) で詳しく解説)。
スクリプトが内部でやっていることは、以下のとおりです。
from openai import OpenAI
client = OpenAI(api_key=api_key)
# base_avatar.png を参照画像として渡し、アバターの一貫性を保つ
with open("assets/avatar/base_avatar.png", "rb") as f:
result = client.images.edit(
model="gpt-image-2",
image=f,
prompt=prompt, # 06_eyecatch_spec.md から読み込んだプロンプト
size="1536x1024", # 横長・ブログアイキャッチ用
quality="high",
n=1,
)
# base64 デコードして PNG ファイルとして保存
output_path.write_bytes(base64.b64decode(result.data[0].b64_json))
費用感:gpt-image-2 の high quality / 1536×1024 サイズで 1枚あたり数十円。月8本公開で月200〜300円の範囲です。
WordPress へのアイキャッチ紐づけ
SSH 経由で WP-CLI を使う場合、以下の1コマンドで完了します。
wp media import /path/to/eyecatch.png --post_id={投稿ID} --featured_image
画像のアップロードとアイキャッチへの設定が同時に完了します。投稿ID は WordPress の管理画面の URL(post=24 のような部分)で確認できます。
プロンプト設計の考え方
英語プロンプトを使うのは、gpt-image-2 が英語指示のほうが意図を正確に解釈するためです。以下のような形が基本パターンです。
A cinematic illustration of a tired nurse sitting at a dimly lit desk at night,
surrounded by a soft glow from a monitor. She is looking at a holographic
workflow diagram showing 5 steps floating in the air beside her.
The atmosphere is quiet and focused, not dramatic.
Character style: slightly illustrated, the same avatar used across the blog.
Wide format, 1536x1024, suitable for a blog eyecatch.
No text in the image.
変えるのは 場所・構図・時間帯・アクション の4軸。人物の雰囲気は一貫させます。直近3記事と同じ構図にならないよう意識すると、ビジュアルトーンが単調になりません。
失敗例:最初は3回再生成した
最初の数枚は、想像していたものとかなり違う画像が生成されました。「夜のデスクで作業している」と指示したはずが、昼間の明るいオフィスになったり、人物の雰囲気が全然違ったりしました。
解決したのは以下の2点です。
base_avatar.png(基準となるアバター画像)を必ず参照画像として渡す- 雰囲気の指定を「quiet and focused, not dramatic」のように否定形でも書く
これをやってから、再生成は1回以内に収まるようになりました。
Step 5(2分)— X 投稿に変換する
やること
- 記事の Markdown ファイルを入力として、Claude Code に X 投稿用テキストの生成を依頼する
- 生成されたテキストを確認して微調整する
- X API と連携したスクリプトで投稿する
実際の指示文
以下の記事の要点を、X(Twitter)投稿用のテキストに変換してください。
条件:
- 140文字以内
- 読者の悩みから入る(「〜で困っていませんか?」系)
- 記事へのリンクを末尾に添える想定(URLは除外してカウント)
- 煽り表現は使わない
- ハッシュタグは2個以内
- 5パターン出力してほしい
[記事タイトルと要点を貼り付ける]
5パターン出力してもらうことで、「どれが自分のトーンに合うか」を選べます。私は毎回、一番感情が残っているものを選んでいます。
X 投稿スクリプトの概要
X への自動投稿は、X API v2 の POST /2/tweets エンドポイントを使います。
import tweepy
client = tweepy.Client(
consumer_key="...",
consumer_secret="...",
access_token="...",
access_token_secret="..."
)
client.create_tweet(text="投稿するテキスト")
認証は OAuth 1.0a が必要です。X Developer Portal でアプリを作成してキーを発行してから .env に設定します。
無料枠の制限に注意:X API の無料プランでは月1,500投稿までの制限があります。月25本の記事告知だけなら余裕ですが、定期投稿などを追加すると枠を使い切ることがあります。詳細は ブログ記事からX投稿を自動生成する方法(C09) で解説しています。
Step 3 と連動させると1コマンドで完結する
WordPress 自動投稿スクリプトに X 投稿オプションを組み込んでもらうと、以下の1コマンドで両方が動くようになります。
python publish_post.py drafts/articles/nurse-night-shift-mental-load/ --x-post
「Markdown を書いてコマンドを1回実行する → WordPress に投稿され、X にも告知される」という流れができます。
30分後に手元にあるもの
5つのステップを1周すると、以下が揃っています。
| 成果物 | 確認場所 |
|---|---|
| 公開記事1本(下書き状態) | WordPress の「投稿一覧」 |
| アイキャッチ画像 | drafts/{slug}/images/ + WordPress メディアライブラリ |
| X 投稿テキスト(5パターン) | テキストファイルまたは Claude Code の出力 |
| 自動化スクリプト3個 | scripts/publish_post.py / generate_eyecatch.py / x_post.py |
| CLAUDE.md | プロジェクトルートに配置済み |
「ここから先は何を伸ばすか」の選択肢があります。
- スクリプトをカスタマイズしたい:Claude Codeでブログ作業を自動化した10のこと(C08)
- SEO の仕組みも整えたい:AIでSEOタイトルとメタディスクリプションを作る方法(C13)
- ツール全体の費用感を確認したい:ブログ自動化に使っているツール一覧(C16)
費用と現実的な制約
費用の変遷(実数値)
私の場合の月額変遷です。
| 段階 | 月額 | 状況 |
|---|---|---|
| 最初(Claude Pro) | 約3,000円 | 試験的に始めた。すぐに使用上限に達した |
| 次(Max 5x) | 約10,000円 | 本格的に記事作成に使い始め。これでもたまに上限 |
| 現在(Max 20x) | 約30,000円 | 月25本・スクリプト30個超で安定稼働 |
「3万円は高い」と感じる方もいると思います。これが適正かどうかは、そのブログで何を目指しているかによります。私にとっては、月25本の公開・自動化基盤の構築・ブログ外の仕事への転用を支えるインフラとして、許容できる範囲です。
まずは Pro プランから試して、「もっと使いたい」と感じてからプランを上げる判断ができます。料金の詳細は Claude Code の料金プラン(C05) にまとめています。
1記事あたりの作業時間(学習曲線)
最初の1本目は、セットアップ込みで3〜4時間かかりました。スクリプトが動かなくてエラーを調べる時間が大半です。
慣れた今は、体験素材の整理から公開まで1〜2時間が目安です。「30分ハンズオン」は、すでにセットアップが終わった状態での話です。
月25本のペースは、週6〜7本。1本1時間として、週6〜7時間の作業時間です。これが多いか少ないかは、ブログへの関与度次第だと思います。
できないこと(境界線)
- 書き手の体験・感情・考えを AI に代替させること
- ファクトチェックを省くこと(数字・固有名詞・最新情報は人間が確認)
- 自分の体験が薄い記事で、読者の信頼を積み上げること
AI はコードを書き、構成を整え、文章を整形します。でも「自分の言葉で書かれた記事」は、自分が持ち込む素材からしか生まれません。
AI でできることとできないことの整理は Claude Code の始め方(C01) と 非エンジニアでもClaude Codeは使えるのか(C02) で詳しく書いています。
よくある質問
Q1:AIで書いたブログ記事はGoogleからペナルティを受けないか
Google の公式見解では、AI を使ったコンテンツそのものはスパム扱いになりません。評価基準はコンテンツの品質・有益性・独自性です(Google Search Central 公式見解)。
私のブログで検索流入が増加しているのも、AI を使っていることではなく、「この記事にしかない情報」があるからだと考えています。体験素材を持ち込まずに AI だけで書いた記事(私も数本経験があります)は、流入も伸びませんでした。「AI で書いたかどうか」より「誰かの役に立っているか」が実際の評価に影響しています。
Q2:Claude Code の月額費用はいくらかかるか
2026年5月時点の私の実績値を参考にすると、月3,000円(Pro)から始めて、使用量に応じて10,000円(Max 5x)→ 30,000円(Max 20x)と移行しました。最初から上位プランにする必要はありません。まず Pro で試して、「上限に達してもっと使いたい」と感じてからプランを上げるのが現実的です。詳細は Claude Code の料金プラン(C05) をご確認ください。
Q3:プログラミング未経験でも AI ブログ自動化はできるか
できます。ただし「コードを自分で書かない」だけで、「ゼロ知識でいい」わけではありません。必要なのはターミナルの操作(コマンドを貼り付けて Enter)と、エラーが出たときに Claude Code に貼り付けて「これどういう意味?」と聞ける習慣です。
私自身はコードを書けないまま30個以上のスクリプトを運用しています。「何をしたいか」を言葉で伝える力が、コードを書く力より重要です。非エンジニアでもClaude Codeは使えるのか(C02) も参考にしてください。
なお、ターミナル操作やコマンドに慣れているエンジニアの方は、この記事のスクリプト設計をベースに、さらに拡張・カスタマイズしやすい構造になっています。Claude Codeのエージェントチーム設計(C04) も合わせてご覧ください。
Q4:スクリプトが失敗したとき、元の状態に戻せるか
戻せます。WordPress の管理画面から手動で投稿を削除すれば、スクリプト実行前の状態に戻ります。アイキャッチ生成が失敗しても、画像ファイルが生成されていなければ WordPress には何も変化がありません。
スクリプトは最初は必ず status: draft(下書き)で動かすことをおすすめします。下書き状態で確認してから公開に切り替えれば、ミスがあっても読者に見られる前に修正できます。
Q5:この仕組みは他の人にも再現できるか
私以外に、父が試したことがあります。70代・PC歴10年以上ですが Python もターミナルも初めての状態でした。Claude Code にエラーを貼り付けながら自力で進めて、最初の記事を WordPress に投稿するまで2〜3日かかりました。
「即日できる」ではなく、「数日で動くようになる」が現実的な期待値だと思っています。つまずく場所は人それぞれ違いますが、エラーが出たときに Claude Code に聞く習慣があれば、多くの問題は自己解決できます。
もっと詳しく知りたい人へ
この記事では5ステップの全体像と各ステップの入口を解説しました。各ステップの詳細な実装方法はクラスター記事として公開しています。
クラスター記事(全16本)
セットアップ系
– Claude Codeの始め方(C01) — インストール・初期設定・最初の指示
– 非エンジニアでもClaude Codeは使えるのか(C02) — できること・できないことの整理
– AIブログ自動化を始める前に準備すること(C18) — 環境・ツール・費用感の整理
– ブログ自動化に使っているツール一覧(C16) — ツールと費用の全公開
記事作成系
– CLAUDE.mdの書き方ガイド(C03) — AI に渡すルールファイルの設計
– Claude Codeのエージェントチーム設計(C04) — 役割分担で品質を上げる
– AIで書いたブログ記事が薄くならないための仕組み(C12) — 体験素材の設計
– AIでSEOタイトルとメタディスクリプションを作る方法(C13) — メタ情報の自動化
WordPress 投稿系
– Claude CodeでWordPress投稿を自動化する方法(C06) — 自動投稿スクリプトの実装
– Markdown記事をWordPressに自動投稿する流れ(C07) — frontmatter から投稿まで
– WordPress REST API自動投稿のつまずき集(C10) — エラーと解決の逆引き辞書
– Claude Code の料金プラン(C05) — Pro/Max の選び方
アイキャッチ・X系
– AIアイキャッチをgpt-image-2で作る完全手順(C15) — プロンプト設計・品質安定化
– ブログ記事からX投稿を自動生成する方法(C09) — X API 連携とスケジュール投稿
自動化全体像
– Claude Codeでブログ作業を自動化した10のこと(C08) — この記事以外の自動化例10個
note でしか読めない内容
ハロが Claude Code でブログ運営を仕組み化した1ヶ月の物語は note でも書いています。
自動化の仕組みを作るのに、最初は時間がかかります。エラーが出て、調べて、また試す、その繰り返しが最初の数日です。でも一度動き始めると、「書くこと」だけに時間を使えるようになります。
最初の手応えは、人によって違います。私の場合は Step 3 でした。Markdown を書いてコマンドを1行実行したら、WordPress に下書きが入っていた。その瞬間に「あ、本当に動くんだ」と思いました。
どのステップから始めても構いません。まず1つ動かしてみることが、次の一歩につながると思っています。
